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薬物療法

非ステロイド抗炎症薬
(NSAIDs:Non-steroidal Antiinflammatory drugs)

炎症を抑え、痛みを軽減して日常生活に支障がないように促す薬です。自覚症状の改善を目安に、服薬内容をコントロールします。副作用では消化管障害や腎障害の注意が必要です。
薬剤例)アスピリン、ロキソプロフェン、インドメタシンなど

抗リウマチ薬または免疫抑制剤
(DMARDsRDs:Disease-modifying antirheumatic drug)

RAの骨破壊を防止する効果を期待して投与します。よく効く薬ですが、免疫を抑制するため、重篤な副作用に骨髄抑制があります。肝障害にも注意が必要です。
薬剤例)メトトレキサート、ブシラミン、レフルノミド

ステロイド薬(副腎皮質ステロイド薬ともいう)

RAに対する抗炎症効果を期待して服用します。早期の場合には、少量の投与で、骨破壊抑制効果のエビデンスがあります。ですが進行例への骨破壊抑制効果はまだ確認されていません。ステロイド剤は、服用の副作用も大きいため、服用方法には十分な注意が必要であり、やみくもな服用は避けたいです。副作用は特に、骨量減少が大きいため、適宜骨密度を測定することが必要です。炎症の効果とその反対の副作用を天秤にかけ、治療には上手に、注意深く用いる必要があります。
薬剤例)コルチゾン、プレドニゾロン、デキサメタゾンなど

抗サイトカイン生物製剤

これまでのリウマチの薬物療法は、痛みや炎症に対する対症療法が主でしたが、RAの免疫を司る物質「サイトカイン」に、直接作用させる薬物が近年出現しました。RAでは炎症をおこす炎症性サイトカインが産生され、滑膜の活性化や増殖、血管新生などによる炎症が起こりますが、この産生を阻害しようという薬です。

  • 抗TNF-α抗体
    代表的なのはインフリキシマブ(レミケード)。
    10mg/kgを1~3ヶ月ごとに点滴静注
  • 可溶性TNF受容体
    代表的なのはエタネルセプト(エンブレル)。
    25mgを週2回皮下注
  • 抗IL-6受容体抗体
    代表的なのは、開発名はMRAであるモノクロナール抗体製剤・トシリズマブ(一般名)。
    中外製薬が、製造承認を4月11日に取得し、予定商品名は「アクテムラ点滴整注用200」です。
  • 抗ILー1受容体拮抗タンパク質
    代表的なのはアナキンラだが日本の治験は未

骨粗鬆症対策の薬剤

カルシウム製剤
カルシウム代謝を活発にし、骨代謝に効果を与えます。日本人の必要カルシウム摂取量は、成人男子/600~700mg、成人女子/600mg(ちなみに許容上限摂取量は成人で2500mg)といわれています。RA患者さんの場合、薬の服作用で骨量が減少しがちであるため、800mgは摂取が必要です。カルシウム摂取に配慮した食事を摂取することはもちろんですが、その不足分を薬剤で補います。

ビタミンD製剤
経口摂取したカルシウムを腸管で吸収するときに、ビタミンDが促進作用する為、ビタミンD製剤が必要になります。代表的な薬物は、カルシトリオール(ロカルトトロール)、アルファカルシドール(ワンアルファ、アルファロール)です。

ビタミンK
破骨細胞の活性化抑制作用があります。心臓疾患や脳疾患の既往の為、ワーファリンを服用している方はビタミンKを服用すると、ワーファリンの抗凝血作用が効かなくなる為、服用できません。

ビスホスフォネート製剤(アレンドロン酸ナトリウム)
骨吸収作用(破骨細胞の機能の抑制)と 鎮痛作用があります。服用して少なくとも30分は横にならないことが必要です。

カルシトニン
カルシトニンは、破骨細胞に直接働き骨吸収を抑制するただ一つのホルモンです。骨吸収抑制により、骨形成を亢進させることで骨を丈夫にします。カルシトニン、エルカトニンは、中枢神経に作用して、骨粗相症の痛みを抑える作用もあり、臨床ではその作用を利用して使う場合もあります。薬名はエルシトニンといいます。

ホルモン製剤
女性は、閉経後に卵巣機能が低下することから、女性ホルモンであるエストロゲンが消退し、著しく骨量が低下します。このため骨粗鬆症を来す例も少なくありません。その場合には、エストロゲンを補うホルモン補充療法(HRT)が効果的です。

消化管障害対策の薬(胃薬)
RA患者さんが服用する薬、特に非ステロイド抗炎症薬 (NSAIDs)は、胃腸障害を起こしやすいです。胃薬には、胃液分泌を抑制する制酸剤や胃粘膜保護剤、胃酸分泌の原因となる、胃壁表面にあるヒスタミン受容体をブロックするH2ブロッカー、胃壁細胞のプロトンポンプに作用し、胃酸の分泌を抑制する薬プロトンポンプ阻害剤があります。

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